白狐は、古の時代より神の遣いとされ丁重に扱われてきました。
白狐=狐でもなく、白狐=稲荷でもない不思議な存在となります。
神界や仏界に属する狐のほとんどは稲荷や稲荷大明神と呼ばれるモノが多いのですが、特に白い狐=白狐には関しては位の高い神の遣いになっていることが多いです。
これは狐に限らず、龍神もそうですね。
龍もまた中央に立つ中心神の一番の遣いが白龍になります。
白は、神界の色でもあり唯一無二の存在です。
どんな色にも染まり、どんな色にもなれます。
神の着ている服が「白」が多いのもまた神とは切っても切れない色なのでしょう。
白は純粋さや真面目さ、清さを表す色ですが白狐の性格も近いです。
遣えると誓った主に対してとても忠実で健気です。
どんな状況でもぶれる事がなく、不屈の精神状態を兼ね備えています。
そんな白狐の昔話です…
時はだいぶ昔に遡ります。親を知らない白い狐がこの地に誕生致しました。幼い頃は野山を駆け巡り地を走り回り、自然の流れを肌で感じておりました。
親の知らない狐にとって食べ物を得ることは、容易ではありませんでした。人もさほど生活のしていない地でしたので、人間という者を知らず自然の流れのまま、野生のまま生活をしておりました。しかし、日に日に食べていくことが難しくなり、狐はとうとう倒れこんだのでありました。そんな時、天より聞こえし声がありました。
「哀れなもの…生きたいと想う心さえ儚く散る、悲しきこと。お前の御霊を天上へ。」と。
すると狐の体はたちまち光に包み込まれ、勇ましい九尾の狐となりました。そして、ゆっくりと天へと昇っていきました。
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