よく神はこう言います。神も人も妖でさえも、子を想う心は同じだ…と。
今回は、安産・子育の神~鬼子母神(きしぼじん)~についてお伝えします。
妖や理性の欠けている憑きモノなどからも、心を入れ替え御心を神に捧げ神界や仏界へ転生した者はいくつかおります。その代表的な者こそ鬼子母神ではないでしょうか。
鬼子母神は、鬼神でもある夜叉神の娘であります。生まれた時より性格は手のつけようのない程の暴虐さで目に余るものがございました。そんな鬼子母神もお嫁へと嫁いだのであります。その後、たくさんの子を産みました。その数は、1000にも上ると言われております。しかし、その暴虐な性格から近隣の幼児を次々と取って食らう日々を送っていたのであります。近隣たちからはとても恐れられていました。
そんなある日、その暴虐さを見かねた釈迦様が鬼子母神の末っ子の子供を一人隠したそうです。すると、どうでしょう。慌てふためいた鬼子母神は「我が子よ、我が子よ」と夜通し探し歩いたのであります。
そこで一言釈迦様が「自分の子は可愛かろう、たった一人でさえも居なくなればどれだけ心の沈む事だろう。お前の行った悪行は他の者を苦しめ、自分よがりであったのではないか」と。その言葉を聞き、己の悪行を猛省し仏界へと転生し心を入れ替えた…という訳です。
鬼子母神は仏界へ転生し、今では立派な神となられました。
また鬼子母神は、子供の守り神としてもその力をつけられました。霊界にて待つ御霊達をいざない、親の元へと運ぶそんな役目も担っているといえます。
神も人も妖も、子を想う心は同じ…現代は少し変わってきているようですね。
子供を踏み台に己の欲だけを全うする人間も増えてきました。
…決して忘れてはならないこと。それは子供は神からの授かり者ではなく、「預かり者」だとゆうこと。子供が望み皆さんの元へとやってきたのであれば、それを裏切らず自分の生き方を子供へとしるしてあげて下さい。
子供がもたらすたくさんの幸福は、何よりも皆さん自身が生きた証でもあるのです。
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