本日は、大年神(おおとしかみ)について述べます。
大年神は、名前の通り「年を司る神」であります。この年とは、年末から新年を指します。年齢の年とも思われますが、年齢を司る神…という視点よりは、一年の終わりと始まりを告げる神と覚えたほうが良いかと思います。
結局のところ、年末から新年になりますとまた一年が始まるので必然的に年は取ってしまうのですが…。
大年神は、あまり知られていないかもしれませんが「高貴」かつ「とてもレア」な神の一人であります。お逢いする事は、昔であればまだ容易だったかもしれませんが今時代にお逢い出来る事はまず無いと思います。
新年の幕開けと共に各家庭へ出向き、福を授ける神として本来であれば鎮座しているのですが…最近は、とんと出向いているのを耳にしません。
位の高い神でもありますし、他に重要な役目を担っている神でもありますので忙しいのかもしれません(笑)
福を授ける神は他にもたくさんおりますが、大年神に関しては「年を司る神」でもありますので一年を通しての福授けをされる神であります。
希少な神の一人でもあり、認知度や人気度はそんなに無い神でもありますので祀っている社自体がとても少ないと思います。
もし社を見つけることが出来れば、とてもラッキーなことだと思います。
大年神の容姿は、福を含んで張り裂けそうな程ふくよかなお腹をしている神です。
ただ、視る人によっては、髭の生えたとてもハンサムな男神ともいえます。
両方当てはまる少し不思議な神です。
大年神は、年末直前になると来年の年へ向けての軌道修正の為少し忙しくなるそうです。
一年で受けた人間の垢を、来年へ持ち越さないように帳尻を合わせるという所でしょうか。
その垢は節分を目安に吐き出され浄化されるそうです。
あまり溜めないように真っ当に生きることが、いくらか大年神の負担を減らす方法なのかもしれません。
大年神は、稲荷の大元でもある神の兄神でもあります。
こちらは後ほどお伝えしたいと思います。
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