天孫代々の御心を持つニニギノミコト(人間の祖)が、イワナガヒメを送り返してしまった事で人間の命には「寿命」というものが出来ました。
送り返されたイワナガヒメは、少々哀しく想ったのでしょうか..しばし背を向け、口を開くことはありませんでした。
不憫に想った大山津見神は、優しくそっと寄り添ったそうです。
..イワナガヒメは、決してニニギノミコトについて悪く言う事はありませんでした。
一方、木花咲耶姫はニニギノミコトとの子を身ごもりました。しかし、一晩で身ごもった為ニニギノミコトがそれを怪しみ「私の子ではないのではないか」と疑うのでありました。
木花咲耶姫は、潔白を証明する為自ら産屋に火を放ち、こう告げました。
「あなた様の子であれば、火の中であろうとも無事に産まれることでしょう」
そして木花咲耶姫は、無事に3人の神々を産んだのでありました。
これもあってか、桜木の神は安産、子宝、妻の守護神、縁結び..とご利益の多い神となられました。そして、父神(大山津見神)の福徳でもある酒神としても確立されてゆきました。
例え神の子であろうが、嫉妬や執着、概念は人間同様持つ者もおります。しかし、それらが決して悪いわけではなく人を想う心がそのような感情を生み出すのもまた真実であります。
大山津見神(山神)は、連なる山々、大地の神であります。心は広く、温厚な人柄です。
以前、お伝えした山神とは、この大山津見神の荒神に該当致します。
古事記や日本書紀に記されている神界の繋がりには少々違いが生じております。
抜けている神々や、存在の消された神々もまた多く鎮座しております。
神々の多くは、神界に鎮座しながら人々の「生きる」を見ております。
どんな生き方、生き様であっても神々の想う心は同じです。
「真(まこと)の豊かさを知ることの大切さ」を学び得ることを..願ってやみません。
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